# PHP 8.1 から 8.4 へアップグレードしました
# リポジトリを追加
Ubuntu 公式リポジトリには最新の PHP がないため、ondrej/php PPA を利用
apt update
apt install -y software-properties-common
add-apt-repository -y ppa:ondrej/php
apt update
ondrej/php とは？
Ubuntu 向けの非公式な PHP リポジトリ で、Ubuntu の公式リポジトリには含まれていない 最新の PHP バージョン を提供しています。
PPA とは？
Personal Package Archive の略で、Ubuntu のパッケージ管理システム（APT）に追加できる 個人や団体が提供するソフトウェアリポジトリ です。
# 必要に応じてパッケージインストール
apt install -y php8.4 php8.4-cli php8.4-fpm php8.4-mbstring php8.4-xml php8.4-curl php8.4-zip php8.4-mysql
# PHP のバージョンを切り替え
# 指定で変更
update-alternatives --set php /usr/bin/php8.4
# 選択して変更
update-alternatives --config php
以上！
あとは、必要に応じて、php-fpm の設定を変更したり
# 複数の PHP バージョンを切り替える方法
使ってみて、やはり前のバージョンのほうがいい！巻き戻したい時があったりしますね。
Ubuntu では、複数の PHP バージョンをインストールして 簡単に切り替えることが可能 です。
# インストール済みの PHP バージョンを確認
# lsコマンドでbin確認
ls /usr/bin/php*
# update-alternativesコマンドで確認
update-alternatives --query php
# PHP のバージョンを切り替える
update-alternatives --config php
# alternative php (/usr/bin/php を提供) には 2 個の選択肢があります。
#
# 選択肢 パス 優先度 状態
# ------------------------------------------------------------
# * 0 /usr/bin/php8.4 84 自動モード
# 1 /usr/bin/php8.1 81 手動モード
# 2 /usr/bin/php8.4 84 手動モード
#
# 現在の選択 [*] を保持するには <Enter>、さもなければ選択肢の番号のキーを押してください:
数字を入力して Enter を押せば、そのバージョンが有効になります。
# php-fpm を使っている場合
php-fpm とは
FPM (FastCGI Process Manager) は高負荷なウェブサイトやアプリケーションのパフォーマンスを向上させるために設計された PHP の FastCGI 実装です。
現在の php-fpm を停止と新しい php-fpm の起動が必要
シンボリックリンクを設定があるなら変更が必要
# 実行ファイル
ln -sf /usr/sbin/php8.4-fpm /usr/sbin/php-fpm
# ソケットファイル
ln -sf /run/php/php8.4-fpm.sock /run/php/php-fpm.sock
# Nginx fastcgi_pass 設定
fastcgi_pass unix:/run/php/php-fpm.sock;