eslint rule React Hook useEffect has missing dependencies を解消する
eslint rule React Hook useEffect has missing dependencies
warning の原因
この React コードで ESLint 警告が発生する原因は、useEffect フックの依存リスト(dependency array)が空のままであることです。useEffect フックは、依存リストに指定した変数が変更された場合にのみ実行されるべきですが、依存リストが空の場合、常に実行される可能性があるため、ESLint は警告を表示します。
useEffect が常に実行される理由がある場合以外は、依存リストを正しく設定することで、コンポーネントの再レンダリングのトリガーとなる変更を適切に管理できます。
依存リストが空の場合、useEffect フックは初回のレンダーに一度だけ実行され、その後は変数の変更を監視しなくなります。もしこの useEffect が常に実行される必要がある場合でも、依存リストを空にするのではなく、空の配列 ([]) を渡す代わりに null や undefined を渡すことが推奨されます。
useEffect 仕様
useEffect とは
useEffect は React フックの 1 つであり、コンポーネント内で副作用(side effect)を実行するために使用されます。副作用とは、API 呼び出し、データの購読、DOM の操作、タイマーのセットなど、コンポーネントのレンダリングサイクルの外で発生するアクションのことです。
callback: 副作用を実行する関数です。この関数はコンポーネントがマウントされた後、更新された後、アンマウントされる前に実行されます。この関数はクロージャー内で最新の props と state にアクセスできます。
dependencyArray(オプション): この配列は、callback 関数が依存する変数のリストを指定します。React はこの配列を使用して、callback 関数をどのタイミングで実行するかを制御します。依存配列が空であれば、callback は初回のレンダー時にのみ実行され、以降は実行されません。依存リストに変数が指定されている場合、その変数が変更された場合に callback が再実行されます。
warning 対策
null に設定する
dependencyArray が null または undefined の場合、React は依存リストが空であるとみなし、useEffect のコールバック関数を初回のレンダー時のみ実行します。このようにして、特定の依存変数をトラッキングせずに、一度だけ実行される副作用を設定することができます。
該当行を ESLint のルールを無効にする
`react-hooks/exhaustive-deps` とは
react-hooks/exhaustive-deps
は、ESLint のプラグインである eslint-plugin-react-hooks が提供するルールの一つです。このルールは、React コンポーネント内での useEffect フックなどのフックの使用に関連しています。
このルールは、依存リスト(dependency array)を持つ useEffect フックで、依存リストに指定された変数が不足しているか、不要な変数が含まれている場合に警告を発生させます。具体的には、次のような状況で警告が発生します:
依存リストに必要な変数が不足している場合。
依存リストに含まれているが、useEffect コールバック内で使用されていない変数がある場合。
このルールは、React コンポーネント内で副作用を管理する際に、依存性の管理を正確に行うことを奨励し、バグを防ぐのに役立ちます。
コード全体のルールを無効にする
.eslintrc
をルートディレクトリに作成し、ESLint のルールを書く
"react-hooks/exhaustive-deps": "off"
を設定することで、ESLint の eslint-plugin-react-hooks プラグインによる react-hooks/exhaustive-deps ルールを無効にすることができます。
これにより、依存リストをチェックする警告が表示されなくなります。
この設定を使用する場合は、依存リストを誤って設定したり、変更を見落とす可能性があるため、注意が必要です。ルールを無効にする前に、コードをよく検討し、依存リストを適切に設定することを検討してください。依存リストを適切に設定することは、コンポーネントの正しい動作とバグの回避に役立ちます。